2025/06/10 20:17
第2章:混乱の森と影の時代(The Descent)
傷つき、人を傷つけ、自分を見失った時期。
でも、そこにも大切な石がいた。

ザギマウンテンクォーツ / 山が差し出した手
あのときの私は、
なにが本当で、なにが偽物かもわからないほどに、
心の中が濁っていました。
周囲からの声。焦り。
見えないけれど、まとわりつく黒いものたち。
私は、自分の魂の輪郭さえ見失いかけていたのです。
そんなとき、
ザギ山という名の峰にルーツをもつ、この石と出会いました。
見た目は地味で、派手さはない。
でも、手にした瞬間、胸の奥で確かな“気高さ”が立ち上がったのを感じました。
──ああ、ここに“守る者”がいる。
ザギマウンテンクォーツは、
私を混乱から引き戻し、静かに手を取ってくれました。
そして、「私はあなたを裁かないよ」とでも言うように、
私の心を溶かし、なぐさめ、そっと整えてくれたのです。
それはまるで、
ずっと前からそこにいて、ずっと私を見てくれていた誰かのようでした。
この石は、人々を見守る“祈りの石”です。
気高く、でも厳しくなく、
誰よりも優しい力で、守ってくれる存在です。
私は今でも、ふとこの石に触れたくなる瞬間があります。
たとえ心が揺れても、この石はこう言うのです。
──「戻ってきなさい。あなたはあなたでいていいんだよ」と。
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※この展示文・世界観は、店主が心を込めて紡いだ創作です。
無断転載・コピー・模倣はご遠慮ください。
森の静けさと石たちの声が守られることを願っています。
※ザギマウンテンクォーツを少し後に販売再開予定です。