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2025/05/07 02:30



初めて“石”という存在に惹かれたころ。
まだ言葉も持たない直感で、宇宙や自然とのつながりを感じていた。




NO.001 アメジスト もう1人の私

父が買ってくれた、小さな紫水晶。
透き通るようなラベンダー色のルース。
私はそれを、まるで“秘密の鍵”のように思っていた。

魔法でも、癒しでも、守護でも──
この石さえあれば、きっと何だってできると思ってた。

枕元に置いて眠るたび、
まぶたの裏には、不思議な世界が広がっていった。

でもある日、私はそっと、その石を手放した。

それは、悲しみではなかった。
「もう頼らなくていい」って、どこかで思ったから。
この石が導いてくれた世界を、
今度は“自分自身の力”で見に行きたいと思ったから。

アメジスト。
あなたは、私の“はじまりの魔法”だった。
そして今も、どこかで
“もうひとりの私”をやさしく照らしてくれている気がするんだ。

※この展示文・世界観は、店主が心を込めて紡いだ創作です。
無断転載・コピー・模倣はご遠慮ください。
森の静けさと石たちの声が守られることを願っています。